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TO OITA

2018.07.13 /


西日本豪雨の被害にあわれた方、ご家族の方々には心よりご冥福をお祈り申し上げます。
僕もこの日は朝からスタッフと2人で大分へと行っており、行きは電車が運休、何とかバスで向かったものの、帰りには遂にバスも運休、高速も完全ストップ、急遽乗り捨てレンタカーで帰ることとなりました。しかし、大分から福岡に帰るには山道を通るしかなく、大雨の中、夜もふけ、街灯も無く、濃霧まで出てきたところでギブアップ。身を安じて、由布院に着いた時点で一泊する判断をとりました。時間は20時をまわっており、いくつかの宿に問い合わせましたがどこもいっぱい。3軒目で奇跡的に泊めて頂けるところがあって本当に助かりました。命あっての明日だなと、心から感じた出来事でした。皆さんもどうぞご自愛ください。

翌日は、混雑を避けるために、できるだけ早朝から移動するようにしました。しかし、起きてみると奇跡的に雨がほとんど止んでおり、帰路の途中にあった磯崎新さん設計の由布院駅と、その隣に出来たばかりの坂茂さん設計の情報センターを外身から見学して帰りました。由布院駅はもう何度も見ていますが、アートプラザで磯崎新展を見たばかりだったということとは無関係に、やはり佇まいがとても良く、おおらかで素朴な構成が環境に馴染んでいる良い建築だなと思います。みなさんも機会がありましたら是非ご覧ください。自分の住む街の駅が、こんな駅だったらさぞ良かろうといつも思ってしまいます。駅の設計、手掛けてみたいですね。

宝満宮竈門神社

2018.06.24 /


竈門神社は、『かまどじんじゃ』と読みます。
福岡にお住まいではない方は、あまりご存知ではないかもしれませんが、
地元では、宝満山の登山口や、桜の名所、縁結びの神社として有名です。
特にデザインがお好きな方は、
2012年に社務所全体の設計を種村強さん、
お札お守り授与所をWanderWall片山正通さん、
ベンチをジャスパー・モリソンさんが
デザインされたことで話題になりましたので、
ご存知かもしれません。

ここの個人的なおすすめは、
山に寄り添うように建つ神社までの、
そのアプローチの美しさです。
へたな観光名所に行くより断然良いですよ。
気分転換におすすめです。

太宰府、フィンランド、夏の気配。

2018.06.19 /


太宰府天満宮で開催中の展示、
『太宰府、フィンランド、夏の気配。』を観に、一路太宰府へ。
太宰府天満宮は、実は裏の丘陵にある社群の
立体的なアプローチが良かったりします。
マニアックですが是非一度ご覧あれ。

展示では、太宰府をイメージした
元マリメッコのテキスタイルデザイナー石本藤雄さんの陶器作品と、
写真家・津田直さんの作品がご覧になれます。
空間構成はおそらくマリメッコのインテリアデザインで著名な
小林夫妻主宰のimaではないかと思われます。
珍しいですが、どちらも撮影OKです。
文書館は、建物自体も見応えありますよ。



おまけですが、案内所も新しくなっていました。
こちらのデザインもimaが担当されたとのこと。
それと、太宰府の有名建築と言えば、
隈研吾さん設計のスターバックス。
(実はまだ入ったことがないのは内緒。。)
梅ヶ枝餅は『かさの家』と『きくち』で味比べ。
味が結構違くて意外と面白いですよ。
最後の蛇足写真は抹茶アイス。

たまに来ると変化もあって良いですね。

香椎宮

2018.06.19 /


福岡で有名な神社と言えば、どの神社を思い浮かべますか?
太宰府天満宮、住吉大社、筥崎宮、宗像大社、宮地獄神社、護国神社、、、
いくつかあると思いますが、
実は福岡で、最も格式の高い神社が『香椎宮』であることはご存知でしょうか。
福岡でというより、むしろ九州でも大分の宇佐神宮に並ぶトップ2の格式、
日本全土でも出雲大社や春日大社などと並ぶ、勅祭社の1つなのです。
驚きですよね。

香椎の語源である『カシヒ』は古事記や日本書紀でも散見され、
香椎という字は、主神である仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の棺を、
同じく主神であり皇后であった神功皇后(じんぐうこうごう)が椎の木に立てかけた際、
異香があたりに広がったのが始まりだとか。
昔の人はなんて繊細で美しい感性をお持ちだったのだろう。。
センスの良さに感動を覚えます。
そして香椎宮の起源は、なんと西暦200年!
仲哀天皇崩御の際、妻である神功皇后がその慰霊として祭ったのが
はじまりとされています。
古くは『香椎廟』と呼ばれていたそうですね。

ウンチクはこれくらいにしますが笑、
僕の大学の恩師である建築家・松永安光さんが大学のゼミで、
『歴史を学び知ること無しに設計はあり得ない』
というような意味のお話をされていたことを思い出します。
神社から学ぶことも本当に多いなと感じます。

お引き渡し

2018.06.09 /


以前お手伝いをさせて頂いた花屋さん。
2度目のプチ改修が完了しました。
前回から継続して、お店の素敵な雰囲気を
とても大切に考えて取り組みました。
新しくつくったのに、まるではじめから
そこにあったかのような違和感を感じさせない
ディテールや仕立てを施しています。
これからどんなふうに使われていくのか、
とても楽しみです。

■花屋マウンテン
https://gotreckking.wordpress.com/

TO KARATSU part.1

2018.05.12 /


最近、仕事で呼子に行く機会が増えています。
福岡から呼子へは自ずと唐津を通るわけですが、
ふと、そう言えば唐津焼についてあまり知らないなと思い、
帰りに唐津焼を探しに行ってきました。
とは言え、思いつきで下調べもせずに来たので
どこに行けばあるのかもわからない状態。
しかし手元にはかじりかけのリンゴ印の機器。
こういう時、現代人で良かったと思います笑

唐津バーガーを近くの公園で頬張りつつ、
(この日は本当に気候が良くて最高でした)
スマートフォンで調べていると、
『草伝社』という1軒のギャラリーが目に留まりました。
唐津市街地から車で15分くらいだったかな。
看板もなくわかりにくい立地ですが、近いです。

ここの良いところは、建物の雰囲気の良さと
唐津焼の様々な作家作品を、
一同に並べて見る事ができるところです。
自分みたいな初心者にはうってつけ。
店主の原さん(本職は和菓子職人!)も気さくで
唐津焼にまつわることからそうでないことまで、
様々なことをたくさんお話して下さいました。

唐津焼の特徴は、唐津に堆積した土の種類が多く
様々な色味や風合いの作品があること、
登り釜の焼むらや、灰の付着などによる汚れを
味わいとして愉しむ文化があること。
(間違っていたらこっそり教えてください)
ですので、表現が変かもしれませんが、
素材感や民芸色の強い作品も多く、
現代的で洗練された作品と入り交じり、
唐津焼は、他地域に見られるような一定の特色が見えにくく、
バラエティー豊かなこと自体が特色であるように
感じました。

散々悩んだ挙句、ここでは気になった
土屋由起子さんのお皿をペアで頂き、
時間の関係で一番気になった窯元さんを1つだけ
見てまわる事にしました。
(次に続きます)

TO KARATSU part.2

2018.05.12 /


草伝社、原さんの味のある手描き地図を頼りに、
monohanakoさんのアトリエを訪問しました。
ここは、、教えてもらわないと確実に迷います笑
静かで空気が美味しく、まさにアトリエにぴったりな環境。
作品も好みで、女性らしい繊細さと大らかさ、
良い割り切りを感じる爽やかさが見てとれます。

monohanakoは、陶芸家の中里隆氏を父に持つ、
中里花子氏のアトリエです。
アメリカにもアトリエをお持ちのようで、
唐津と行き来しながら作陶しているとのこと。
何となく気になって訪れた窯元でしたが、
当たりだったようで良かったです。
作業場も見せて頂き満足。
ジジのような黒猫が懐っこくて愛らしく、
最後の方は猫に夢中。
猫好きも楽しめます笑

タナカレンコン

2018.03.30 /


最近、野菜に興味津々です。
1つ1つ丁寧に手間ひまかけて作られた野菜は、
本当に信じられないくらい美味しいですよね。
今日は最近食べた美味しいレンコンから考えたことを。

レンコンは『蓮根』と書きますが、
正確には、根ではなく茎(地下茎)だということはご存知でしたでしょうか。
そしてあの特徴的な穴は、葉から得た酸素を地中に送るため、
また、自重を軽くして浮き易くするためにあるようです。
実に特徴的な形をしていますが、
その環境に適した必要な形であったわけですね。
これは読み替えると、その環境と目的に対しての
『必要』を追い求めた時、少なからず形状的な特徴が出てくる、
とも受け取ることができそうです。
僕はそれをとても美しいことだと思っていて、
こっそり、というわけでもありませんが、
日々の設計やデザインの中でやんわりと目指しているところです。
敷地が別で、要望や条件、状況が異なれば、
同じような建物になるはずがなく、それが似たような建物として
街にコピーされたように建つのは、やはり不自然だと思います。
人がみんな違うから美しいのと同じように。

存外、不自然に見える形の方が自然だったりすることもあるわけで、
(もちろん、最終的な美観は絶対に大切)
無数にある可能性の中から、よりふさわしい形を探求することが
すなわち設計行為とも言えるわけですが、
どうりで手間も時間も掛かるわけですね。

また、レンコンは円形で、穴も円形ですね。
円という形は、表面積を最小限にしつつ、構造的にも安定する合理的な形状です。
強度も保ちつつ軽量化させる際も、よく円状に穴をあけます。
このように、自然からの学びは多く、
さらに健康に良く美味しければまさに一石三鳥。

さて、この美味しいレンコンについて。
タナカレンコンは、1本ずつ手掘りで収穫され、
市販の皮の白い渋抜きをしたレンコンとは異なり、美味しさが詰まっています。
香りも良く、シャキモチっとした食感が印象的。
皮が黒く見えますが、皮のタンニンがフライパンの鉄と反応して
タンニン鉄になった為で、身体への害はなし。
輪切りと繊維方向に切った場合とで、
食感が変わって面白いのでぜひお試しください。
輪切りにすると小さくなってしまうような
細い部分を繊維方向に切ると、
2種類楽しめるかと思います。

ちなみに、鉄フライパンは良いですねー。
自宅では柳宗理さんのド定番のものを
愛用していますが、おすすめです。

数年前に、鳥取で出会った農家さんの畑の見学と
お話を伺った際に感じたことですが、
農業は科学だと思っていて、とても面白いです。
生まれ変わったら農家になりたいかも。