車通りの多い幹線道路に面する整形外科医院の改修計画です。敷地を訪れて最も問題と感じたことは、立地が良いにもかかわらずテナントの外観がビルと同化していて非常にわかりにくいことでした。商業施設において特別な意図がない限り、一般的に「わかりにくさ」は致命的です。そこで、アイキャッチとなる外観がそのまま内へ続き、誘導サインとして機能するような、機能を高めながらもコストを合理化するデザインの考え方を提案しました。このアイデアでは、エクステリア、インテリア、サインを同時に1つのかたちで表現可能な為、プロセス、造り、仕上りなど、様々な面において良い意味でシンプルとなりました。
このように、特に予算の限られた商業系リノベーションにおいては、プロジェクトが最も問題としている部分を明らかにし、そこに対しいかに端的な提案とオペを行えるかが1つのポイントになると考えています。
福岡県福岡市早良区