2016年、2018年に続く、同コンセプトによる第三弾工事。
花屋マウンテンの2階『Q合目休憩室』と名付けられた多目的スペースに、吹抜とそれをコの字に囲むカーペットの座敷、配膳皿専用のオリジナル金物をつくりました。
建築汎用材である105×105の杉角材と黒皮鉄を用い、それら接合部や脚部の納まり、ボルトを隠す鉄栓(木栓ならぬ)など、シンプルな素材使いを心掛けつつも、非日常な寸法感と空間バランスによって固有の特徴が生まれています。吹抜に横たわる邪魔な梁があった為、撤去と共にそれに代わる構造補強も一部行っています。
ここは、カフェ、イベントスペース、ギャラリーなど、時々によって使われ方が変化する多目的スペースです。通常、店舗では歩いたり座ったりする為の「床」が主役になりますが、ここは床の大半それも中央が吹抜となっています。つまり「吹抜」が主役であるわけですが、その吹抜を介して1階の花屋の様子、ひいては街路の様子までもが連続して感じられます。この立体的な空間を体験すれば、皆さんきっと「なるほど」と思うに違いありません。
■2018 改修Vol.2
https://notequal.jp/project/1769
■2016 改修Vol.1
https://notequal.jp/project/1274
福岡県福岡市中央区