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かみさまがすまう森のアート展

2018.10.23 /






佐賀県武雄市のシンボル、御船山の麓に約50万平方メートルにもおよぶ『御船山楽園』と呼ばれる庭園があります。その御船山楽園を舞台に、チームラボが仕掛ける体感型アート展に参加してきました。実はこの展示、昨年7月から開催されていてずっと気になってはいたものの、夜間展示ということもあってなかなかタイミングをみつけられずにいました。そうこうしているうちに開催からあっという間に1年以上が過ぎ、、、いよいよ最終月がせまってきたところで無理矢理スケジュールをつくって遂に決行。アートという体(てい)ではあったと思いますが、どちらかと言うと体験型アミューズメントとしてとても面白かったので少し記しておこうと思います。ちなみに会期は今月29日までですので興味のある方はお急ぎください。

作品は、映像を現実世界に投影するいわゆるプロジェクションマッピングの手法を用いたものですが、その規模と演出にとても驚かされました。時間で変化する作品や、こちらの動作に反応する映像作品、自分が描いたイラストが生き物となって歩き回る映像作品など、見て、参加して、子供だけではなく大人も楽しいコンテンツが目白押し。体験型が特にインパクトがありましたが、個人的には森の奥に突如あらわれる滝の作品がとても美しく印象的でした。おそらく敢えてなのかなと思いましたが、水の音を再現せず、白糸の様な水流をひたすら流す映像に、ある意味現実味の無さを感じて良かったです。

色々と映像の面白さを書きましたが、この企画の一番のポイントは、実は映像作品そのものというより御船山楽園という豊かな庭園を夜中にハイキングしながら見て回ることの非日常性と、苦労(楽して得られない体験に対する充足感)にあるような気がします。直島や豊島、犬島の徒歩や自転車で島を満喫しながら巡るアートイベントの手法に近い感覚ですね。もちろんこちらは一組の表現者による一連の作品としてプログラムされている点で、内容や体験は根本的にそれとは異なります。

無理をしてでも行ってよかったと思える内容で、とても良い刺激を頂きました。