糸島にて住宅の改修プロジェクトが進んでいます。森に囲まれ海を望む素晴らしい環境の中、クライアントのお人柄や価値観を大切にしつつ、大らかに健康に暮らすための住まいをつくります。既存の骨格をできるだけ活かしながら、触るところ、触らないところ、その加減、範囲、仕様、いつものように大変地味ではありますが、その取捨選択を吟味しながら、最小限の手数で豊かな住まいに変えていきたいと思っています。余談ですが、僕はミニマルとは何にも無いことを指すのではなく、要るものは要る、要らないものは要らない、その精査と積み重ねの結果こそが本当のミニマルなのだと思っています。ミニマルはよく引き算のデザインという言葉を耳にしますが、僕はそれとは少し捉え方が違って、引き算だけでなく足し算も含めてその両方を行き来しながら洗練し尽くした状態がミニマルという状態だと考えていて、いつも目標としています。