戦時中に絶滅した”箱崎縞”を扱うギャラリーと喫茶のあるメゾンハコシマを追加しました。ぜひご覧ください。
■Maison HAKOSHIMA
https://notequal.jp/project/2975
戦時中に絶滅した”箱崎縞”を扱うギャラリーと喫茶のあるメゾンハコシマを追加しました。ぜひご覧ください。
■Maison HAKOSHIMA
https://notequal.jp/project/2975
この度、ご縁あって九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科の非常勤講師を務めさせて頂くこととなりました。前期のみにはなりますが、2年生設計実習全3ブースのうちの1ブース約20名を受け持ちます。人生はじめての教職で困難も多いでしょうが、生徒さんにとってより良い時間となるように、またこのような機会を頂けたことに感謝しつつ取り組んで行きたいと思います。
住居・インテリア学科は、今春より大幅にカリキュラムの変更が行われています。具体的には、座学、製図、設計実習という一般的に独立して行われる3つの講義が、相互に連携を取りながら共通の課題を題材とすることで設計実習の精度向上を期待するカリキュラムとなっています。生徒は大変ですが、まじめに取り組めば確実に知識・技術が身につく内容となっています。また、設計実習も半年前倒しで早く取り掛かるように改変されており、1年生の後期には早くも新築住宅の設計を経験します。ちなみに僕が受け持つ2年生前期の課題は「業務系インテリア」というもので店舗の内装設計を行います。学生からすると店舗は住宅に比べて身近で無い故に感覚が備わっていないことや、目的がそもそも異なる為に住宅の方法論が通用しなかったり、加えて住宅が一人称だとすると、店舗は二人称、三人称となり、より客観性や別視点が必要となる為に課題としての難易度が飛躍的に上がります。そのような課題に対し、生徒は敷地分析からコンセプトメイク、ゾーニングといった、建築的なプロセスを学ぶことで、いわゆる感覚や情緒、造形性のみに頼る内装デザインではなく、論理的に問題を発見し解決する力を養うことができる内容となっています。とは言え、学科としてもはじめての取り組みの為、教師陣も都度意見交換をしながら改善点を見つけてはチューニングするように進めています。
と、言うと聞こえは良いですが、僕の場合はそれ以前に教師経験自体がはじめてということもあってそもそもの基盤・環境づくりからてんやわんやしています。教授や他先生方に大いに頼りつつ、尊敬するブルーノ・ムナーリが最後に行き着いた「教育」という領域でこれから何ができるのか実践を通して考えていきたいと思います。
空間デザインでお手伝いさせて頂きました《お惣菜と台所Kou》がこの度ドイツのiF DESIGN AWARD 2023を受賞いたしました。クライアントである松幸の岡田さん、テツシンデザインの先崎さん、高塚さん、井上建設さんはじめ、多くの方々の助けにより実現したプロジェクトです。お一人お一人のお名前は割愛させて頂きますが、関係者の皆様へ改めて御礼とお祝いを申し上げます。
言うまでもなくアワードはあくまで仕事の目的ではありません。賞金も今の時代ほとんどありませんし仮にあっても雀の涙ほどで到底応募目的にはなり得ません。それでも少なくない労力と実費用をかけてまでわざわざチャレンジするのは、クライアントや多種多様なプロジェクトパートナーの方々の喜びに繋がることはもちろん、絶滅しつつある職人や技能者の方々と効率や合理化を超えたものづくりの意義を再認識できる機会になればとの想い、加えて自身の技術向上の為です。その考えに至ってからは、できる限り取り組むようにしています。
今回歴史あるドイツのアワードにて評価頂きましたことは大変励みになります。一つの通過点として今後も精進していきたいと思います。
■iF DESIGN AWARD 2023 OFFICIAL PAGE
https://ifdesign.com/en/winner-ranking/project/kou-deli-and-kitchen/562578
■Image Movies