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KOSUKE ARIYOSHI

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TO SCANDINAVIA 1st day

2020.05.24 /

●北欧1日目/Japan to Finland

①福岡国際空港(フィンエアー) → ②ヴァンター空港 → ③VR(フィンランド鉄道) → ④ヘルシンキ → ⑤カンピ礼拝堂 → ⑥オンニバス(高速バス) → ⑦トゥルク

フィンランドとスウェーデンを巡る北欧の旅、14日間の記録です。初日は福岡からフィンランドの首都「ヘルシンキ」を経由し、高速バスに乗って西の古都「トゥルク」へと一気に向かいます。自宅を出発してから移動、移動、移動に継ぐ移動で、トゥルクのホテルに着くまでに実に17時間半!体力に一抹の不安を残しつつ、今日から2週間の長旅がはじまります。

今回はじめての北欧&フィンエアー。北欧のこと、フィンエアーのことは、organ店主の武末さんにいつもたくさんお話を聞いていたので、とても楽しみにしていました。事前予約の段階でシートを「エコノミー」より少し座席が広い「エコノミーコンフォート」に変更しておくことを教わっていたのですが、これが正解。シートは快適で、さらにマリメッコのアメニティ(アイマスクや耳栓、歯ブラシほか)がもれなく付いてきます。(往復で2つもらえるので1つは母へのお土産にできました。)機内食は計2回、さっぱり味のベリージュースが美味しくておすすめです。


約10時間半のフライトを経てヴァンター空港に到着。周りに日本人は一人もいませんでしたが、海外に来た実感は何故だかまだありません。VR(フィンランド鉄道)でヘルシンキ中央駅まで一気に移動します。VRのチケットは駅ホームの券売機で買いました。(よくわからずに1区間短いチケットを買ってしまっていたようでしたが、ちゃっかり目的地まで辿り着けました笑。抜き打ち検査にばれると罰金が科せられるそうですので皆さんは気をつけてくださいね)







VRに乗りしばらく走っていると、車窓には緑いっぱいの美しい景色が。おそらく白樺です。感動と共にようやく実感が湧いてきます。


VRに揺られること30分、終着駅の『ヘルシンキ中央駅』に到着。設計はエリエル・サーリネン。建築や家具に詳しい人ならエーロ・サーリネンと言えばピンとくるでしょうか、エリエル・サーリネンは彼の実父です。そのヘルシンキ中央駅からオンニバス(高速バス)に乗るためにカンピバスセンターへ歩いて向かいます。





途中、丘のような謎の起伏(後でAmosRexという美術館であることが判明。帰国前日に行ってきたので追って記事にします)を横目に、『カンピ礼拝堂』へ。2012年にK2Sアーキテクツによって設計された卵型の木造の礼拝堂で、中に入ると都市の中とは思えない静寂と、天井際を一周するトップライトからの光に満たされた柔らかな空間が印象的な建築です。内部は撮影禁止ですが、無料で入れます。


礼拝堂を見学した後、カンピショッピングセンターでアメリカンチェリーを、地下のバスセンターの売店で軽食とドリンクを買い、バスに乗り込みます。予約はすべて事前にネットで済ませていた為、とてもスムーズでした(ちゃんと予約とれているか不安でしたが大丈夫でした)。このオンニバス、トゥルクまで2時間半の移動で一人14.4ユーロ(約1,740円)。おそらくヘルシンキから最安の移動手段ではなかろうかと思います。



バスに揺られて2時間半、ついにこの日の目的地トゥルクへ到着。水の都トゥルクは、フィンランドがロシアに占領されるまでのかつての首都としての歴史があります。日本で言うところの京都のようなイメージでしょうか。建築家のアルヴァ・アールトが最初に事務所を構えた地でもあり、アールト初期の代表作パイミオのサナトリウムもこの時期に設計されました。バスを降りると、目の前にはフィンランド最古の教会『トゥルク大聖堂』が。こちらも後日訪れますが、大聖堂と河川、そのほとりの芝生で日光浴をする人々、素直に美しい光景です。




トゥルクの風景を横目に、ホテルにチェックイン。フィンランドは白夜の為、夜になっても日がほとんど沈みません。現在フィンランド時間で20時、移動疲れと明日からの長旅に備えて就寝しました。

続く