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KOSUKE ARIYOSHI

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rooms32 展示什器

2016.02.20 /

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シンプルな一枚布をデイリーバックに変える「ふろしきハンド」で有名なウォーク社。
テツシンデザインオフィスの先崎氏からのお声掛けで、その新ブランド「スナップピアス」の展示什器の設計と製作をお手伝いさせて頂きました。

会場は、H.P.FRANCEが主催するファッションとデザインの合同展示会「rooms」。
本会で32回目の開催を迎える実績ある展示会は、様々な出展や工夫で溢れ、ててて見本市2016や東京インターナショナルギフトショーを巡る前回の東京出張に続きとても良い刺激になりました。

フランク・ゲーリー展

2016.02.14 /

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どうしても見ておきたかったゲーリー展。

理由は2つ。1つはあのぐにゃぐにゃ建築を生むゲーリーという人物に興味があったこと、そしてそれをどのように実現させているかということ。2つ目は、空間構成をDGT ARCHITECTSの田根さんがされているということ。田根さんは、若干26歳にしてエストニア国立博物館のコンペで勝たれたことでも有名ですが、日本では、昨年長崎県美で行われたミナペルホネン「ミナカケル」の展示空間を手がけられ、実際にとても良い空間構成でした。

さて、ゲーリーと言えば、ビルバオのグッゲンハイムや日本では神戸のフィッシュ・ダンスで有名な建築家ですね。余談ですが、氏はよく魚をモチーフにしたデザインをしますが、これはポストモダニズムに対するアンチテーゼ、というか皮肉のようです。皮肉で魚の建物を建てられるのは個人的にはごめんですが笑、ユーモア溢れる1つのエピソードだと思います。

実は今、建築業界は「建築」する手法が大きく変わろうとしている時期にあります。従来の平面図や立面図といった2次元情報をベースに組み立てられていた設計という行為が、コンピューティングを前提としたBIM(Building Information Modeling)という3Dやシミュレーションによる4Dをベースにした設計手法に置き換わりつつあります。特に、プロジェクトに関わる人数の多い大きなプロジェクトの際のイメージ共有や、ミスの減少、工期の短縮、より高精度設計の実現などが目論まれているのですが、ゲーリーはこの現代のBIMの、いえ、それを遥かに優れた仕組みをずっと昔から自社で開発し、実践してきた建築家でもあります。

あえて少し専門的なお話に触れましたが、それはこの仕組みこそが、氏のべらぼうに手間と費用がかかりそうな建築を、定められた工期と予算の中で実現させている要因であるからです。1つのプロジェクトのために、効率的な設計手法自体を設計する、その姿勢に正直圧倒されます。1つのプロジェクトのために300を超える新たな特許を取得する程ですから、その熱意たるや。

しかしながら、実は僕がリスペクトする最大のポイントはそこではなく(作風でもなく)、そのような最先端の仕組みを持っていながら、意匠の検討は模型で行っているというところです。数も半端ではなく、1つのプロジェクトに対し、100〜1000は作るというのだからお手上げです。もちろんプロジェクトの規模も予算もスタッフの人数も違いますし、手でつくらない模型も含まれますが、それでもあくまで手を動かすことを大事にしていることが重要ではないかと思うのです。建築は人が使い、人が評価するものですので、やはり人の手で検討されることは重要だと個人的には思っています。

正直、ゲーリーのデザインは好みではありませんが笑、間違いなく現代の生きる巨匠だと言えます。
他の追随を許さない独自の建築手法と熱意は、無二なものだと思います。
わざわざ飛行機に乗っていく価値のある展示で、とても良い刺激を頂きました。

天窓

2016.02.04 /

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天窓のある住宅をつくっています。

窓を窓っぽく見せる一番の要因は枠の部分なので、ここの現場ではどこに立っても窓枠が見えないつくりにしました。
まるで天井にぽっかりと穴が空いていて、そのまま空とつながっているように見えます。

窓が住宅につくことは必要なことで避けられませんが、毎日目に入る部分なので、どうせなら美しかったり感動的な方が良いなと思いました。
とくに天窓は「見上げる」という能動的なアクションを伴うので、わざわざ見上げた先は少し情緒的でも良いような気がしています。

SIZE OF LIFE「暮らしの抽きだし」vol.5

2016.01.26 /


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SIZE OF LIFE「暮らしの抽きだし」最終回のゲストは、「まちとひとの未来の発明家」という不思議な肩書きをお持ちの下野弘樹さん。街と人をつなぐ為のきっかけづくりや場づくりを行っている下野さんのお話を通して、これからの暮らしを考える上での新たなヒントが抽出できればと思います。

これまで「暮らしの抽きだし」では、これからのより良い暮らしを考える上で僕自身がポイントだと感じる「サイズ」「ファミリー」「フィールド」というキーワードに沿って、多種多様な3組のゲストと一緒にその可能性や価値観についてのお話を展開してきました。最終回となる本会では、世の中の様々な物事がシェイプアップされていくこれからの成熟社会を考える上で、「シェア」を最後のキーワードとして取り上げます。一般的にその言葉よりイメージされるものからもう一歩踏み込んだ内容になれば良いなと思っていますので、ぜひぜひお越し下さいね。

http://www.muji.com/jp/events/1391/
http://futurestudiofukuoka.com

題名:SIZE OF LIFE「暮らしの抽きだし」vol.5
日付:2016/2/7
時間:13:00ー15:00 120分
場所:MUJIキャナルシティ博多店2階OpenMUJIコーナー
定員:20名(ご予約されるとスムーズです)
予約:092-282-2711 / 10:00ー21:00(MUJIキャナルシティ博多)
参加:無料