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『みんなの広場づくりワークショップ』のお知らせ

2018.11.30 /

昨年の福岡市都市景観賞の建築賞を、今年はグットデザイン賞も受賞された素敵な建物、福岡市東区の『なみきスクエア』の楽しい使い方をこどもたちと一緒に考える『みんなの広場づくり』ワークショップを行います。僭越ながら講師として明日はフィールドワークと夢を広げるブレストミーティング、来年2月頃にその実践編ということでみんなで考えたアイデアをもとに工作や設置のワークショップを行います。ぜひ親子で参加してください!

13時〜15時/参加費500円(お茶付)
ご予約は以下のリンク先よりお願い致します!

イベント詳細

書籍掲載のお知らせ

2018.11.26 /


2013年にスタートし、『自分たちでできることは自分たちですべてやる』をテーマに、半年かけて手造りした改修プロジェクト『cokeco革工房&ギャラリー』が、PIE INTERNATIONALさんから発売中の『グラフィックス×リノベーションでつくるこだわりのオフィスデザイン』という書籍に掲載して頂きました。書籍は、オフィスの規模別に『MEDIUM』『LARGE』『SMALL』と分類されていて、152ページ目の『SMALL』グループでご紹介頂いています。オフィスというより工房とギャラリーなのでテーマにあっているのかわかりませんでしたが、オファーを頂きましたので有難くお受けさせて頂きました。

規模も場所もテイストも背景もまったく異なる80件のオフィスデザインの事例が掲載されています。参考資料としても満足のいくボリュームと内容ではないかと思います。機会がございましたら是非ご高覧ください。

日日堂 竣工

2018.10.26 /



二年前に設計をさせて頂いた住宅の一角をお店に改修しました。改修といっても、新たに内扉とサインベースをデザインして取り付けるというシンプルな内容で工期は2日。無事に完了し、お施主さまにも喜んで頂けました。

扉はお店の顔になる部分。既存のデザインとはあえて揃えず、ここだけのデザインコードとバランスでデザインしています。最近はデザインをする上でルールを信じ過ぎないように気をつけています。ルールは単なる規律であって必ずしも人の心を豊かにするものではないと考えるからなのと、ルールに頼り過ぎたデザインはまとまり過ぎるというか、その先が無いというか、限界がある気がするからです。サインベースは、お施主様デザインの素敵なロゴマークのついた琺瑯製サインを邪魔しないように、受けとリブを兼ねただけの素朴なものとしています。扉の木や真鍮の引手が経年変化するように、サインベースの仕上にも時が経つ程に徐々に変化する風合いを楽しめる(しかも耐久性も向上する!)少し特殊な塗装を施してあります。

しっくいの白い壁とガルバリウム鋼板のこれまた白いシンプルなとんがり屋根に、扉とサインが良く映えました。オリジナルの博多みやげのお店と伺っています。来月17日がオープンとのことで今からとても楽しみです。

かみさまがすまう森のアート展

2018.10.23 /






佐賀県武雄市のシンボル、御船山の麓に約50万平方メートルにもおよぶ『御船山楽園』と呼ばれる庭園があります。その御船山楽園を舞台に、チームラボが仕掛ける体感型アート展に参加してきました。実はこの展示、昨年7月から開催されていてずっと気になってはいたものの、夜間展示ということもあってなかなかタイミングをみつけられずにいました。そうこうしているうちに開催からあっという間に1年以上が過ぎ、、、いよいよ最終月がせまってきたところで無理矢理スケジュールをつくって遂に決行。アートという体(てい)ではあったと思いますが、どちらかと言うと体験型アミューズメントとしてとても面白かったので少し記しておこうと思います。ちなみに会期は今月29日までですので興味のある方はお急ぎください。

作品は、映像を現実世界に投影するいわゆるプロジェクションマッピングの手法を用いたものですが、その規模と演出にとても驚かされました。時間で変化する作品や、こちらの動作に反応する映像作品、自分が描いたイラストが生き物となって歩き回る映像作品など、見て、参加して、子供だけではなく大人も楽しいコンテンツが目白押し。体験型が特にインパクトがありましたが、個人的には森の奥に突如あらわれる滝の作品がとても美しく印象的でした。おそらく敢えてなのかなと思いましたが、水の音を再現せず、白糸の様な水流をひたすら流す映像に、ある意味現実味の無さを感じて良かったです。

色々と映像の面白さを書きましたが、この企画の一番のポイントは、実は映像作品そのものというより御船山楽園という豊かな庭園を夜中にハイキングしながら見て回ることの非日常性と、苦労(楽して得られない体験に対する充足感)にあるような気がします。直島や豊島、犬島の徒歩や自転車で島を満喫しながら巡るアートイベントの手法に近い感覚ですね。もちろんこちらは一組の表現者による一連の作品としてプログラムされている点で、内容や体験は根本的にそれとは異なります。

無理をしてでも行ってよかったと思える内容で、とても良い刺激を頂きました。